食品製造者B社様
MESとの連携による正確な生産情報と実際原価の把握。
超高速MRPにより業務の更なる効率化を図る。
OSのサポート終了を迎え、システムリプレースを検討していた食品油脂加工業のB社様。MESとの連携によるデータの一元管理を重視し、AMMIC/Netシリーズへのバージョンアップを採用されました。採用の決め手とさらに今回新たに原価管理システムを導入するに至った経緯を、プロジェクトリーダーを務めるO氏にうかがいました。
B社様
業種:食品油脂加工
売上:102億円
従業員数:130名
拠点数:国内1拠点
業種:食品油脂加工
売上:102億円
従業員数:130名
拠点数:国内1拠点
システム導入の背景
システムのバージョンアップに至った経緯についてお聞かせください。
前バージョンであるAMMIC/CMシリーズを導入してから16年が経過し、当時のOSやデータベースもサポートが終了しました。一日でも長く延命することを検討していましたが、基幹システムということもあり、セキュリティのことを考えてやはりバージョンアップが必要であると判断しました。
システム採用のポイント
システムの選定ではどのような点を重視されたのでしょうか?
親会社と同じ基幹システムの導入を検討しておりましたが、そのパッケージを導入することで業務が劇的に改善されるイメージが沸きませんでした。
今回ご提案いただいた生産管理システム「AMMIC/NetP」は、ネットチェンジとリジェネレーションの2つの計算方式を備えたMRP機能が魅力だったことに加えて、やはりアミックの長年にわたるサポート実績が採用の決め手となりました。
今回ご提案いただいた生産管理システム「AMMIC/NetP」は、ネットチェンジとリジェネレーションの2つの計算方式を備えたMRP機能が魅力だったことに加えて、やはりアミックの長年にわたるサポート実績が採用の決め手となりました。
MESとの連携
システムの選定でMES連携を重視した理由をお聞かせください。
弊社では早くからスマートファクトリー化に取り組んでおり、2006年にMESシステムを導入し、自動倉庫、在庫管理、生産管理と全社MES化で全てを制御しております。生産管理システムからのデータをMESに送り、MESから実績を返すというように、データの二重入力や手入力にならないよう、MESとの連携を重要視しています。
新しいパッケージを導入するとなると、インターフェースの開発のために仕様検討やテストの工数が多く発生してしまいます。その点、アミックはすでにMESとのインターフェースの実績があるため、そのままAMMIC/NetPでも流用でき、仕様検討の工数も削減できると考えました。
新しいパッケージを導入するとなると、インターフェースの開発のために仕様検討やテストの工数が多く発生してしまいます。その点、アミックはすでにMESとのインターフェースの実績があるため、そのままAMMIC/NetPでも流用でき、仕様検討の工数も削減できると考えました。
品質への取り組み
2018年に食品衛生法が改正されましたが、B社様が取り組まれている品質管理についてお聞かせください。
弊社では2013年に食品安全管理システム認証 FSSC 22000を取得しており、その時に「HACCPに基づく衛生管理」の構築まで完了させました。
早くから全社MES化していることもあり、品質管理に対する現場の意識も高いです。
早くから全社MES化していることもあり、品質管理に対する現場の意識も高いです。
更なるスマートファクトリー化を目指して
昨今、IoT化やスマートファクトリー化が急速に進んでおりますがB社様が今後、取り組もうとしていることがあれば教えてください。
「スマートファクトリー」という用語が出るよりも前に、MES化を進めてきましたが弊社の今後の検討事項として「IoT」、「AI」、「ロボット」をキーワードに取り組みを進めています。
「IoT化」としては、原料保管タンクの残量をレベルセンサーで計測し、しきい値以下になったらアラートや警告メールが送信されるように4月にシステム化しました。さらにボイラーなどの状態をセンサーで収集し、予知保全につなげたいと考えています。
「AI」の分野では、ラベルの位置の確認など画像による品質検査を検討しています。
「ロボット」の導入に関しては、人を介さずパレットへの積みつけを行う設備を先行して3台導入し、今後さらに増やしていく予定です。
また、アミック製品のバージョンアップとあわせながらRPAなどの取り組みについても、検討を進めていきたいと思っています。例えば、スケジューラーと生産管理で二重入力している部分を改善し、生産計画の一元管理ができるようにしていきたいです。
「IoT化」としては、原料保管タンクの残量をレベルセンサーで計測し、しきい値以下になったらアラートや警告メールが送信されるように4月にシステム化しました。さらにボイラーなどの状態をセンサーで収集し、予知保全につなげたいと考えています。
「AI」の分野では、ラベルの位置の確認など画像による品質検査を検討しています。
「ロボット」の導入に関しては、人を介さずパレットへの積みつけを行う設備を先行して3台導入し、今後さらに増やしていく予定です。
また、アミック製品のバージョンアップとあわせながらRPAなどの取り組みについても、検討を進めていきたいと思っています。例えば、スケジューラーと生産管理で二重入力している部分を改善し、生産計画の一元管理ができるようにしていきたいです。
基幹データの一元管理による正確な原価把握
バージョンアップに伴い、新たに原価管理システムの導入を決めた理由をお聞かせください。
弊社の工場では制御系のシステムを含めて一元管理ができています。そのため、品質データや生産管理データも実績データを可視化して分析ができるようになっていますが、原価管理はこれまでエクセルを使用していました。
アミック製品の中には、正確な原価の「答え」となる実績データが全部入っています。それらのデータを活用して、収益管理につなげていくために、今回のAMMIC/Netシリーズへのバージョンアップのタイミングで原価管理のシステム化への強い思いを実現させました。
アミック製品の中には、正確な原価の「答え」となる実績データが全部入っています。それらのデータを活用して、収益管理につなげていくために、今回のAMMIC/Netシリーズへのバージョンアップのタイミングで原価管理のシステム化への強い思いを実現させました。
今後のアミックへの期待
システムのバージョンアップ後の期待について教えてください。
以前のバージョンの稼働当初は多少のトラブルもありましたが、これまで大きな問題もなく使用できていました。
AMMIC/Netシリーズへのバージョンアップ後も安定稼働ができること、そして省人化を目指して、お互いに協力して良いシステムにしていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。
AMMIC/Netシリーズへのバージョンアップ後も安定稼働ができること、そして省人化を目指して、お互いに協力して良いシステムにしていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。
2019年6月3日 記